平沢弥陀の杉

「だるま杉」とも呼ばれ、地域の人たちに親しまれているこの大杉は、900年程前に建てられた丈六阿弥陀堂の参道並木だったものです。

もとは参道の両脇に何本もの大杉がありました。

明治になってお堂がなくなると、並木のほとんどが伐採され売られてしまいました。

五十嵐汶水はこのことを悲しみ、最後に残ったこの木の根元に
「遺願 村役方此大杉ヲ永世伐ラセナヘデ下サレ」
と刻んだ石碑を建てました。

のちに、ある材木屋がこの木に斧を入れたとき、村人たちは木にしがみつき切り倒されるのを防ぎ、傷口に餅を塗りつけて回復を祈ったそうです。

樹高 約45m 幹囲 約9.4m 樹齢 約850~1300年

※五十嵐汶水についての詳細はこちら